Column
【MISAKI誕生秘話 #1】はじまりの夜に

2025 / 07 / 24
ずっと昔、誰かが「やさしさが世界に残りますように」と
そっと願ったのだそうです。
その想いが、丘のかたちをして今も残っています。
その名は――ルミエールの丘。
誰かのやさしい願いがこの丘をつくり、
そして今、その想いに耳をすませるように、
ひとりのプリンセスがここにいます。
日が沈み、星がまたたくその夜に。
彼女の名前は、ミサキ・エトワール。
ミサキ・エトワールのプロフィール
名前:ミサキ・エトワール
年齢:32歳(でも年齢にとらわれない美しさの持ち主)
住処:ビューティ王国・ルミエールの丘
※「ルミエール」はフランス語で”光”の意味。ミサキ・エトワールが住むのは、夜の静けさと美しさが満ちる丘の上の小さな城。ときおり王宮の奥にある温室を訪れては、レシピを考案している。
趣味:夜風を感じながら日記を書くこと。自分と静かに対話すること。
特技:人の疲れに気づき、そっと癒すこと。肌と心に「ふわり」とした空気を届けるレシピづくり。
好きな香り:マスカットの甘さと、森のしずくのような清らかな空気。
口ぐせ:「今日のわたしに、おつかれさま。」
そしてある晩、星がいつもよりもやさしい音をたてて降りそそいだとき、
ミサキ・エトワールの胸に、ひとつの小さな気づきが灯りました。
夜風にまぎれて、遠くから静かな気配が届いてきたのです。
それは、なかなか眠れずにいる誰かの気持ち。
ひとりでがんばった心や、張りつめた身体の緊張が、そっと伝わってきました。
「夜が、そっと寄り添ってくれたなら……」
ミサキ・エトワールは、そう願いました。
そして次の瞬間には、もう迷いはありませんでした。
「ならば、夜を味方にするレシピを、私が届けましょう」
その想いから、すべてがはじまったのです。
星がささやくように。風がそっと背を押すように。
ミサキ・エトワールは、静かに歩きはじめました。
向かった先は、王宮の奥にひっそりと隠された温室――
そこには、夜のレシピの鍵となる、美の恵みたちが静かに息づいていたのです。
次回|第2話「秘密の温室と、グラスの魔法」
ビューティー王国より、あなたのもとへ――
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