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フコイダンとはどんな成分?
2024 / 04 / 05
フコイダンは、海藻の中でも褐藻類に分類されるコンブやモズクなどに含まれる水溶性食物繊維の一種です。
1913年にスウェーデンの科学者によって発見されましたが、フコイダンは分子構造が複雑であり、当時の技術では研究に困難がありました。近年になってフコイダンについても科学的に解明され、さまざまな健康効果や美容効果が注目されています。
海藻類から手軽に摂ることができ、化粧品の成分としても利用されているフコイダンについてご紹介します。
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目次
■フコイダンとは
■フコイダンの効果
■フコイダンを摂るには
■まとめ
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フコイダンとは
フコイダンは海藻の中でも褐藻類に含まれるぬめりの成分で、水溶性食物繊維の一種です。
コンブ、ヒジキ、モズク、メカブなどに含まれていますが、海苔には含まれていません。
フコイダンの化学構造に含まれる硫酸基がぬめりの素であり、高い保水力があります。
フコイダンの効果
◆抗がん作用
人の体には、異常のある細胞を自然に消滅させる機能が備わっており、その機能を「アポトーシス」といいます。
体内で細胞が分裂して増えるとき、正常に分裂しなかったりDNAの構成などに異常があった場合には自然に消滅するようにプログラムされていますが、がん細胞ではこのアポトーシスのプログラムが壊れているため増殖を続けてしまい、がんが発症します。
フコイダンにはアポトーシスを促進する作用があり、正常な細胞には影響せず、がん細胞だけを死滅させる効果があると考えられています。
◆胃粘膜の保護・ピロリ菌の除去効果
フコイダンの構造が持つ硫酸基がピロリ菌を吸いつけて一緒に排泄するため、ピロリ菌が除菌されると考えられます。さらにフコイダンには胃粘膜を保護し、炎症を鎮める作用があります。
◆生活習慣病の予防
フコイダンは水溶性食物繊維であり、腸内環境の改善、血圧、血糖値の上昇抑制、コレステロールの排出促進など、生活習慣病の予防に役立つ効果が期待できます。
◆肌の保湿効果
フコイダンは天然由来の保湿成分として化粧品にも利用されるようになっています。
またマウスを使った実験では、フコイダンの塗布によって紫外線による肌へのダメージが抑制されたという結果が確認されています。
フコイダンを摂るには
フコイダンを含む食品はモズク、ヒジキ、コンブ、メカブです。
メカブはワカメの根元の部分で、ワカメの生殖器にあたる部分です。
市販のパック入りのモズク酢やメカブを利用したり、ヒジキや切りコンブの煮物を作り置きしておくと便利です。
また、おぼろコンブを汁物に入れて食べるのも手軽な方法です。
まとめ
フコイダンは、モズクやヒジキ、コンブ、メカブなどの褐藻類である海藻に含まれる、ぬめりの成分です。
いろいろな健康効果が期待されており、高い保湿力があることから化粧品の成分としても利用されています。
これらの海藻類にはフコイダンの他にもビタミンやミネラルなどが豊富に含まれているので、ぜひ毎日のお食事に取り入れてみましょう!
※疾患により海藻類の摂取を控えなくてはならない場合がありますので、持病のある方はご注意ください。
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