食事などで摂った余分な糖が、体内でたんぱく質などと結びつき、組織を劣化させる現象が「糖化」です。

糖化によってできるAGEsが体内に蓄積することで、健康や美容にさまざまな悪影響を及ぼすことがわかってきました。

体内のAGEsの値は、測定器を使って測定することができます。今回はAGEsの測定について紹介します。

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目次

■AGEsとは

■AGEsが増えるとどうなる？

■AGEsの測定方法

■まとめ

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AGEsとは

AGEsは糖とたんぱく質が結合した終末糖化産物（最終糖化産物）のことで、人の健康や老化にかかわる物質として研究が進んでいます。


栄養バランスの整った食事を摂り、適度な運動習慣と規則的な生活習慣を送っている人は、AGEsの蓄積は年齢相応のものですが、不規則な生活習慣や運動不足、偏った食事、疾患の発症などによって、AGEsの蓄積は体内で急激に増加すると考えられています。

AGEsが増えるとどうなる？

AGEsの蓄積が多い人はそうでない人と比較すると、糖尿病や心臓病のリスクは3倍、
死亡リスクは5倍と高く、寿命が短いという研究結果があります。

認知症の発症や加齢に伴う筋力、身体機能の低下などが顕著で、転倒や骨折をしやすく、健康寿命を縮める可能性も指摘されています。

またAGEsは体内でコラーゲン同士を固く結合させてしまい、弾力性を低下させるため、皮膚のたるみやしわ、関節炎や関節の変形などの要因となることがあります。

AGEsの測定

AGEsには特定の励起光を照射すると蛍光する性質をもつものがあります。
その性質を利用し、皮膚に励起光を照射して経皮蛍光を取得することで、間接的に体内のAGEsを測定することができるんですね。

採血などの必要はなく、測定機に指または腕をのせるだけで測定することができ、結果もその日にわかります。

現在AGEsの測定は保険適用ではなく自費での支払いが必要で、AGEsの測定ができるのはAGEs測定器を備えている病院やクリニック、薬局などで、診療科は内科の他、皮膚科や形成外科、小児科、歯科など多岐にわたっています。

料金も数百円から数万円と幅がありますが、健康・美容関係のイベントなどでは無料で測定できることもあるようです。 (*多くの場合、測定結果は各年齢の平均値と自分の値の比較で表されます。)

まとめ

老化を促進させ疾患の要因となる可能性もある「糖化」について、多くの研究がされています。また、この糖化はコラーゲン組織に悪影響を及ぼすことがわかっています。

いつまでも健康で美しい肌を保つためにも、糖化によって蓄積する「AGEs」の測定をしてみることで、生活を見直す良いきっかけになるかもしれません♪